Switch up episode 04

商品の見た目だけで差別化が難しい実用衣料。
だからこそ、付加価値の訴求に力を注ぐ。

定番商品を時代に合わせてアップデート。

近年、話題に上るサステナブルな(持続可能な)社会。同価格帯の商品であれば、環境改善につながるものを選ぶ消費者が増えているという調査結果もある。平松工業でも、社会情勢の向く先を見据えて、業界でもいち早くサステナブルをテーマにした商品開発に取り組みはじめた。狙いを定めたのは、ナショナルブランドで一番売上金額の大きいピーチ起毛インナー。通常は廃棄する生地の端切れや古着から新しい糸を作り出すRENU ® Projectの再生ポリエステルを採用し、ブラッシュアップを図った。結果、素材由来の効果もあり肌触りが向上。パッケージデザインも刷新するなど現状に満足せずに新しい取り組みを行う中で、商品価値をさらに高めることができた。先行商談会では得意先からも好評を得て、年間の販売計画数も飛躍的にアップした。

売り場で消費者の心を左右するパッケージデザイン。

消費者心理を考慮したパッケージデザインは平松工業の得意分野である。実用衣料という商品の見た目では差別化しづらい商品だからこそ、サステナブルや機能性を謳い、消費者の選択を促す仕掛けが重要なのである。平松工業ではパッケージはもちろん、店頭ポップや販促ボードまで、ブランドの統一感を持たせるため同じデザイナーが担当することが多い。デザイナーは売り場の陳列について情報収集を行い、消費者の目線で商品を見ることを怠らない。例えば、紳士用では“消臭”機能を大きく謳う機能性インナーも、婦人用では訴求を控えめにする。紳士用は主婦が夫や子どものために買うが、婦人用は本人買いが多いため、“消臭”という表記が原因でレジへ持っていくのを躊躇させない配慮だ。
売り場で商品を決めるのはほんの数秒。その数秒で情報をいかに伝えるかが、私たちの腕の見せ所だ。

  • 「OEM」

    変化が早い時代の商品開発に必要なのは“スピード感”。
    ニーズの先を読み、商機を逃さない。

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  • 「PB」

    ユーザーから愛されるプライベートブランドを、
    顧客とともに一から作り上げる。

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  • 「売り場の提案」

    モノづくりだけじゃない。
    売り場作りまで提案できるメーカーである。

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  • 「物流」

    直接貿易30年で培った対応力と協力関係で、
    どんな状況でも、確実に商品を届ける。

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